徒然なるまま、何も成さぬまま

雑多に日々の想いを書いていくつもり

スマホって便利

何百冊と本があると本棚で部屋が圧迫されます。

一時期、ミニマリストになろうと思い、ものをできるだけ減らそうとして本も電子書籍に移行しました。

(本と服はそれなりに整理できたんですが、自転車が趣味になって2台の自転車で部屋が圧迫されたままです。ミニマリストは諦めました...)。

スマホを持ち歩けば、数百冊の本持ち歩いているのと同じで、暇つぶしに事欠かないわけですよ。

そんな生活になって3,4年は経つでしょうか。

本をカバンの中に入れる習慣が完全に抜けてます。

前回の記事に書いた通り、文庫版の戯言シリーズをコレクション扱いで買いながら読み直しています。

家で読んでいた本をベッドサイドや机に置いたまま出かけてしまい、今週はなかなかに忙しかったこともあり、ぜんぜん読めないまま1週間が過ぎてしまいました。

土曜出勤で移動時間が往復3時間あったので1冊は読めたんじゃないかな。

惜しいことをしました。

慣れないことはするもんじゃないですねぇ。

電子書籍で買えばよかったかなぁ、なんて思うこともありますが、文庫9冊集めて円を作りたかったので仕方ないです。

新作発売まで、まだ3週間あるので間に合わせたいと思います。

 

そうそう、魔法使いの嫁2期のキャスト発表されましたね。

移動時間と土曜の夜は学院篇を一気読みしました。

セリフもキャラの表情もひとつひとつが丁寧に表現されているので、何度読んでも何か新しい発見がある気がします

(ボクの読解力がないだけかもしれませんが...)

学院篇のアニメが楽しみで楽しみで仕方ありません。

デレマスのつかさ社長やリコリコのフキを演じている河瀬さんがフィロメラ役っていうのがすっごい気になってます

昨年末に発売されたデレマス10thライブ円盤で河瀬さんの超格好いいところに惚れ直している最中なので「フィロメラ!?」ってなっていますよ。マジでどんな感じなんだろう?

4月が待ち遠しくてたまりません

 

今日は一日家にいたんですが、土曜も出勤だと日曜は掃除と洗濯と買い物で一日が過ぎますね。

家事をしつつ鷲崎もちを聴いて、あさがやドラムのライブ配信を視聴して、なんか鷲崎さんな一日でした。

町ブララジオもライブ配信も、とても面白かったので良き1日でした。

...エリイちゃんの演歌deルンバはちょっとホンキで聴いてみたい

 

来週もなかなかに忙しい週になりそうなのでお仕事頑張りつつ、自分の時間も確保していくぞー

戯言シリーズを振り返り中です

2023年2月8日に新作が発売されるということで、シリーズを読み直してます。

下のコンプリートBOXは実家に置いてあるので、せっかくなので持っていなかった文庫版を購入して読んでます。

漫画と小説は電子書籍に移行して久しいですが、なんとなく紙の文庫。

2023年になってからとりあえずクビツリハイスクールまで読みました。

写真を並べてみると表紙のイラストのタッチがけっこう変わってますね。

巫女子ちゃんはノベルス版の方が好み。

一番好きなのは今も昔もノベルス版のサイコロジカル上の玖渚。

きょとん顔が最高ですね。

 

しかし、読み直して感じるのはこんなにも救われないお話でしたっけ?ってこと

クビシメ~は読んでいてホントしんどかった。

学生の頃は嬉々として読んでいたような気がするんですが、鬱々としちゃいました。

10年ほど社会人を経験したからか、智恵ちゃんと「ぼく」の会話から受ける印象が全然違いました。

前はヒロインは巫女子ちゃんで智恵ちゃんとの会話はあまり重要に感じなかったんですが、今回は智恵ちゃんがメインヒロインなんじゃないの?って思うぐらい印象に残ってました。

というか、物語上の「ぼく」的には始めから智恵ちゃんがメインヒロインなんですかね?

大人になって読み直すとやっぱり違いますね。

それでも、当時も今も共感したのは

「この辺にね、いるんだよ」と、自分の右肩の後ろ辺りを指さす智恵ちゃん。「もう一人の自分。こうやってさ、むいみちゃんとか秋春くんとか巫女子ちゃんとか、いっくんとかと、楽しく騒いでもさ、ここんところにいる自分がそれを、≪あーあ≫って感じで見てるの。楽しんでいるわたしを上から見下ろしてね、≪そんなことしても何にもならないのになあ≫って、何を感じるでもなく軽蔑するように、見てるんだ」

クビシメロマンチストより引用)

って部分。

会社の飲み会や高校のクラスでこんな感じになってます。

気の置けない友人相手だとあんまり感じないので、智恵ちゃんや「ぼく」とは違うと思いますが、理解できちゃうんだよなぁ。

理解できちゃうからこそ、二人の会話がホントにつらかった。

戯言シリーズは大学生時代に読んでいたんですが、中高生でも社会人でもなく、学生時代だったからこそはまったんだろうな。

熱中した当時を思い出しながら、サイコロジカルへと読み進みたいと思います。

オルタネートと、大衆文学と、文学賞と

小説はエンタメ中心に楽しんでいて、大衆文学を対象にしている吉川英治文学賞は趣味があう作品が多い。

第41回吉川英治文学新人賞加藤シゲアキの「オルタネート」が、武田綾乃の「愛されてなくても別に」と同時に選出された。

加藤シゲアキ氏はジャニーズ事務所に所属し、NEWSとして活躍する現役男性アイドルだ。

2011年、ピンクとグレーで文壇デビュー。人気アイドルが書く本格的な文学作品として話題を集めた。

当時も気にはなっていたいが、その後の作品も含めて「しょせんイロモノ」という想いが強く手がでなかった。

しかし、吉川英治文学新人賞を受賞したならば話は別だ。

新人賞と言いつつも、今後に期待というよりは、人気作家になった称号とも言えるこの賞。

過去の受賞者はことごとく人気作家ばかりで、個人的に好きな恩田陸柳広司、和田竜も名を連ねている。

元々、気になっていた作家であり、吉川英治文学新人賞を受賞したのであればさすがに読まず嫌いなままではいられない。

本棚を処分したこともあり、出来る限り電子書籍に移行していきたいのだが、普段使っているストアでは取り扱いがなく、

図書館は予約が130以上あり、いつ読めるのかは分からない。

このタイミングを逃すと、読まず嫌いなが継続しそうなので、数年ぶりにハードカバーの小説を本屋さんで購入した。

 

【「以下、作品のネタバレを含みます】




 読み終わった最初の感想は「面白いけどもったいないな」だった。

 高校生の瑞々しさとその裏側の暗く重苦しい悩み葛藤が読みやすい文体で描かれており、一気に結末まで読んでしまった。

3人の高校生(うち一人は中退している)それぞれの視点で、それぞれの物語が進み、最後は文化祭で収束する群像劇。

文化祭で3つの物語が交差する様子が上手くまとっており、どうなるんだろう?というワクワクドキドキを楽しむことができると思う。

 ただタイトルにもなっている「高校生限定マッチングアプリ・オルタネート」の存在感が薄いと感じた。

入学して即全員が使っているわけでもなさそうなのに、オルタネートがないと連絡が取りづらいするのは違和感があるし、

ショートメールや電話でコミュニケーションを取ったり、アプリや電話で連絡がつかなければ学校まで会いに行ったり、このアプリがなくても物語が成立しそうなのが気になった。

作中では「オルタネートを使わずにわざわざ」という意味があるかもしれないが、それに該当するのは高校を中退してアプリが使えない尚志ぐらいだろうか。

「オルタネートが無ければ生活できない」もしくは「インストールが義務」ぐらいの設定があっても良かったかもしれない。

希望的な感想としてはアプリの運営会社や、アプリ制作者、教師、両親がアプリに対してどう考えているのかを描いて欲しかった。

高校生だけではなく、社会全体へのアプリの影響を物語に落とし込んでくれれば、印象がガラッと変わるのではないかと感じた。

印象の話で言えば、3人の物語が平行して進む群像劇ではなく、それぞれを独立させてじっくりと掘り下げる3部作だとしたら、どういう読み応えになったのかも気になった。

と思いつつも、あまり深堀せずに、このくらいあっさりしていた方が読了後に「あ~、面白かった」と素直に思えるので、ボクが「もったいない」と感じた内容は蛇足になりかねない。

現役の中高生がどう感じるのか、いろいろな読書サイトを巡って確認してみたいと思う。

 

と、思っていたら直木賞の最終選考まで残り、次点評価を受けていることを知った。

直木賞も大衆文学を対象としているものの、それは「芥川賞に比べて」と注釈が入るものとだと考えていた。

個人的には大衆文学とは先ほども言った通り「あ~、面白かった」で本を閉じられる作品だと思っている。

作者のメッセージだの、文章の技法・技術だの、社会情勢だの、そんなものは吹っ飛ばして「面白いか、面白くないか」で評価される分野だと思っている。

吉川英治文学賞はそういった傾向の作品が多く、「文学」よりも「エンタメ」が似合うと感じていた。

純文学とは言わずとも直木賞は少なからず上記の内容が考慮されていると感じていたので、いろいろとツッコミどころのあるオルタネートの次点評価にはひどく驚いた。

文学賞についての認識を改めないといけないかもしれない。

まぁ、偉そうなことを書いてきたが、結局はボクには見る目がないということだ。

 

罪滅ぼしではないが、加藤シゲアキの過去作も読んでみようと思う。